さて、先日よりギリシャ神話の神々について投稿を始め、第1日目はゼウスについてお話しておりました。2日目の今夜は、ゼウスの妻であるヘラについてのお話です。
あ、それとYouTube動画の「ギリシャ神話の神々 オラクルカード」もご視聴よろしくお願いいたします。

神々の女王、ヘラと運命のリンク
ギリシャ神話におけるヘラは、結婚と家庭、母性を司る女神です。
そして神々の王ゼウスの妻であり、オリンポス山の女王としての威厳を持つ存在です。
しかし、彼女の物語は単なる女王の物語ではありません。
ヘラの強さや情熱は、しばしば人間や神々の運命に影響を与えるものでした。
占星術や占いの視点から、ヘラの存在をどのように理解することができるでしょうか?
ヘラの神話:忠誠心と嫉妬の物語
ヘラはティターン神族のクロノスとレアの娘として生まれました。
ゼウスと結婚した彼女は、神々の女王となり、多くの神々や人間と関わりました。
その中でも特に注目されるのは、彼女の強い忠誠心と時折見せる嫉妬深さです。
ゼウスの浮気に対する怒りや、それによって生じる物語は非常に興味深いものです。
例えば、こんな話があります。
ヘラの神殿に美しい女神官でイオという女性がいました。
ゼウスはあまりに美しいイオを見て恋に落ちてしまいます。
しかし、このことがヘラに知られそうになると、ゼウスは浮気を隠すためにイオを白い牝牛に変えてしまいます。
ところが、ヘラはこの変身を見破り、イオを返すようゼウスに要求しました。
ゼウスはしぶしぶイオをヘラに渡します。
その後、ヘラは百の目を持つ怪物アルゴスをイオの監視役に任命しました。
アルゴスはその目を交代で閉じることで、24時間監視を続けられる能力を持っていました。
アルゴスの監視によって、イオは自由を奪われ、草原で過ごす日々を送ります。
アルゴスの警戒は厳しく、彼女は声を出して訴えることもできません。
悲しみに暮れたイオは、地面に足で「イオ」と書いて自分の存在を伝えようとしました。
その後、この苦境を見かねたゼウスは、使者の神ヘルメスにアルゴスの監視を解くよう命じます。
ヘルメスは音楽や話術を駆使して、アルゴスを眠らせてイオを助け出しました。
他にも、ゼウスの息子ヘラクレスに試練を与えたエピソードなど、多くの逸話はヘラの性格を深く物語っています。
ヘラは愛するものを守るためにはどんな犠牲も厭わない情熱的な女神なのです。
ヘラと運命の交錯:占い的観点から見る影響力
占星術でヘラは、結婚やパートナーシップを象徴する天体である「金星(ヴィーナス)」のエネルギーに通じます。
家庭や絆を深める力を持ちながらも、ときにはそのバランスを崩す感情的な側面も示しています。
あなたが現在経験している人間関係の葛藤や再構築の機会は、ヘラのエネルギーが関係しているのかもしれません。
今度占ってもらうようなことがあったら、金星があなたのホロスコープにどのような影響を与えるかを確認してみてください。
ヘラの力があなたの人生に新たな調和をもたらしてくれるかも?
明日は、ゼウスの兄、ポセイドンについてお話しします。お楽しみに!